西川建設 高橋です。
私の住む四国中央市妻鳥町には、昔から(江戸時代)の伝統行事のひとつとして
夏の「大般若」ご祈祷があります。
田植えが終わり、暑さが段々と厳しくなるこの時期
家内、地区が健全で災害・災難がないよう、
五穀豊穣でありますようにと、
お守り札と経典が納められた『箱』を運んで、各家を廻ります。
家族の人はその箱をくぐって祈願します。
午後5時。お寺の鐘をつき、本堂でご祈祷をします。
弘法大師さんも見守っています。(左)
ご祈祷が終わり、5グループに分かれ巡回開始です。
箱は30kgと重いので、担ぎ手は交代しながら
また、お守札とお線香を持つ人もいるので
1グループ7~10人です。
担ぎ手さんをお見送りしたら、
さっそく女子たちはあとの打上げの準備です。
最後のグループが帰って来ました。
なんと所要時間1時間45分。
それだけに、御祈願が通じたであろうと信じ、
また、このあとのビールは格別でしょう。
総勢63人の参加者です。
私の住む妻鳥町中下以外の地区は、
この箱を各集会所に置き、各々が集会所に出向いて
箱をくぐるそうです。
時代の流れでしょうか、担ぎ手の人材不足でしょうか。
「いづれは中下もそうなりますか?」と
去年の会長さんに聞くと、私の質問が言い終わらないうちに
「ない!絶対ない!」との答えです。
今はそれでも箱の重さは昔の半分くらいになったそう。
(60kg?昔の人は力持ち?)
それを思うと担ぎやすくなっていると思うし、
こんなに中下の人が集まるのは、
秋祭りとこの時くらいかなと考えたら、
この伝統行事もこのままできる時まで続けたらいいかな
とも思ったりします。
箱と同じような形つながりで
夏風のアレンジ。
貝殻とかヒトデも入っています。